肩こりの原因の多くは姿勢です。正しい姿勢(自然湾曲のS字姿勢)でいても、その姿勢を保持するために常に筋肉は使われています。細い首は、重い頭を支え、肩からぶら下がる重い腕をささえています。正しい姿勢であれば殆ど肩こりは起きないといっても良いかもしれません。ですが、いったん姿勢が崩れると、姿勢の悪い部位の筋肉が緊張疲労して強張って、コリや痛みを引き起こし、痛みの悪循環が始まります。
肩こりの悪循環が始まる軽い肩こりのうちに姿勢を正しましょう。悪循環が始まって重度の肩こりなら姿勢を正すとともに体操やストレッチなどの積極的な努力が必要です。それでも治らない肩こりや肩こり以外の症状がある場合は病院(整形外科)で診察・治療を受けてください。
肩こりと姿勢の関係
肩こりと猫背
肩こりを引き起こす悪い姿勢の代表格が猫背です。長時間のデスクワークやパソコン操作で、知らず知らず前屈みになっていませんか?前屈みの姿勢が習慣や癖(クセ)になると猫背になってしまいます。年を重ねると筋力が低下します。背筋は使うことが少ないので弱くなりやすいため、腹筋と背筋のバランスがくずれて猫背になりやすいのです。
正しい姿勢(自然な脊椎のS字カーブ)のときは、頭の重みは脊椎全体で支えますが、猫背になると頭が前方向に移動するため、頚椎や首から肩の筋肉に負担が大きくなります。猫背で首が前に傾くと、血流量が減少して筋肉は緊張し、乳酸などの疲労物質や老廃物がたまって首コリ・肩こりや痛みがおきます。そして悪循環が始まります。
猫背は腰痛の原因にもなります。日頃から猫背を矯正する意識を持ち続け、猫背になっていると気づいたら正しい姿勢になおす習慣をつけて、腹筋・背筋を強化してください。
肩こり姿勢チェック
肩こりや腰痛の原因の一つに不良姿勢があります。姿勢が悪いと首・肩にかかる負担が増してしてしまいます。肩こりになりやすい姿勢ではありませんか?
姿勢チェック
○前身が映る鏡の前に立って、目をつぶって直立の姿勢でまっすぐ立ちます。
○背筋を伸ばして、両手を左右の肩の高さまで上げていきます。
○左右の手が同じ高さまで上がったと思ったところで、ゆっくり目を開けます。
鏡の中のあなたの姿勢を確認してください。
○左右の腕のどちらかが下がっていませんか?
○頭が傾いていませんか?
○上半身が前屈みになっていませんか?
何気ないクセが骨格や筋肉に影響して悪い姿勢になって肩こりになっているのかもしれません。日頃の姿勢を見直して正しい姿勢を心がけて肩こり解消対策をしてください。
肩こりをつくる悪い姿勢
一度付いてしまったクセは直しにくいものですが、気が付いたら直す習慣をつけましょう。次のような無理な姿勢がクセになっていませんか?そのクセが肩こりを引き起こしているかも。避けられないことならば、体操やストレッチで首や肩をいたわってください。
肩こりの原因となる無理な姿勢
○前屈みの姿勢でデスクワークをしている。
○手を動かすことの多い作業をしている。
○電話で会話するとき、受話器を肩と顎にはさむ。
○腹ばいで本などを読む。
○床に座って、床に置いた新聞や雑誌などを読む。
○寝そべってテレビを見る。
○片側の手だけで荷物を持つことが多い。
○片側の肩だけにバックをかけることが多い。
○イスに腰掛けるとき、浅く腰掛け、背もたれに寄り掛かる。
○イスに腰掛ける時、いつも同じ側で足を組む。
○枕が高すぎたり軟らかすぎる。敷布団が軟らかすぎる。
○日常的に運動不足である。(あまり歩かない、短い距離でも車を使う、エレベーター・エスカレーターを使うなど)
正しい姿勢のコツ
正しい姿勢とは背骨(脊椎)のS字カーブを保つことです。首や肩に負担のかからない良い姿勢や動作になるように注意します。次のことを意識して生活してみてください。
正しい姿勢のコツをつかんで肩こり解消予防してください。
○頭のてっぺんが天井から糸で吊られているようなイメージをしてください。
自然に背筋が伸びます。
○肩が上がらないようにします。
肩に力が入ると自然に肩が上がった状態になります。肩が上がっていると思ったら、肩の力を抜いてください。
○お腹を引っ込めるようにします。
猫背のままではお腹に力が思うように入りません。背筋を伸ばすと腹に力を入れやすいです。みぞおちも一緒にお腹を引っ込める感じだと力をいれやすいです。背筋を伸ばしてお腹を引っ込めるだけでも弱った腹筋・背筋の強化になります。
○踵はベッタリ床につけます。
正しい姿勢というと上体に目が向けられがちですが、立っているとき、歩いているとき、座っているときの踵はどうなっていますか?爪先の方に重心が移ると自然に前屈みの姿勢になって頭が前方向に移動します。重い頭を支える首や肩に負担がかかります。踵はベッタリと床に付いているのが良いです。
○体が左右均等になるようにします。
体の左右片方に負担がかかるような無理な環境・姿勢・動作は骨格や筋肉のバランスがくずれて不良姿勢の原因になり肩こりに繋がります。普段の動作・姿勢・環境を見直してください。
正しい歩き方・立ち方・座り方をもっと知りたい方は腰痛情報館の腰痛予防対策(姿勢)へ。肩こりと腰痛は、それぞれ脊柱という謂わば一本の柱の頚椎と腰椎という部位周辺に起きるコリと痛みで、正しい姿勢という脊椎の自然湾曲のS字カーブが大きく関わっています。

